第十回拡張機能勉強会に参加してきました

つい先日まで仕事でFirefoxの拡張機能の開発をしていたこともあり、9月5日に行われた第十回Mozilla拡張機能勉強会に参加してきました。Mozilla Japanってオフィスもあったんですね。相変わらずMozillaの資金は潤沢のようで・・・。参加者は25人程度だったと思います。遅ればせながら一応報告。

Mozilla Japanのインターンが四人で作ったMockingbirdと言う拡張機能の報告会でした。

Mockingbirdは、Skypeとかでチャットする時、Webサイトを見ながら話をできたら便利なシーンがあるよね、
と言うコンセプトで作られたとのことで、チャットルームのようなところで、メンバーの誰かが開いたタブ群がほかの人のブラウザーウインドウにも表示されるというものです。共有のタブは通常のタブと違う段に表示されているため、個人的に見ていたつもりのページがうっかり共有されていた、と言うようなことにはなりにくくなっています。また、共有タブではスクロールも同期するとのことです。

当日の資料はsotarokさんのブログで公開されているのでそれを見てもらうのと、yandodさんのエントリーも見ると良いと思います。

現在公開されているMockingbirdはこの勉強会のフィードバックが取り入れられている、かつ、もうインターン終わってしまった、とのことですが、今更ながら、私が感じたことについて書きたいと思います。

まず、タブが通常のブラウザーのタブと別に分かれている点と、その実装にかなり苦労した、と言う点について、まぁこれは苦労するだろうなーと思いました。標準のFirefoxの動作を解析して一部独自動作に上書きしていたりするわけで、各機能について一つずつ対応したり、対応したら別の場所が動かなくなった、などの問題が起きただろうな、と予想されます。

実際デモの時点ではかなり動作が不安定だったのと、現在もまだ不具合が残っている風なのと、Tab Mix Plusのような別の拡張機能との相性が悪い、と言うのも仕方がないだろうな、と思いました。Firefox自体がバージョンアップして動作が変わったら追随するのも大変そうです。

ここは、タブは通常のものを使って、共有のタブとそうでないタブを別の方法で判別する方法を採った方が良かったのではないかな、と思いました。
例えば「プライベートモード」/「シークレットモード」のように別ウインドウにするとか、あるいは個人的には現状のようにタブに色がついていればそれだけで良いようにも思いました。

次に、想定していた使い道から見てみると、チャットはこれからつける予定、とのことでしたが、それにも増して、友達とわいわいやる、と言う意味では、やはりニコニコ動画を見ながらわいわいやりたいように、FlashやJavaScriptのページの操作への対応は必須だろう、と思いました。
とすると、画面上のクリック位置を比較的厳密に取る必要がありそうなので、ウインドウ幅は固定にしないとだめかもしれませんし、それでもFlashのページの対応はできるのかな・・・ちょっと困難かもしれません。

一方で、企業や学校等にカスタマイズしたFirefoxとして納品して、先生が生徒に見せるような形で使う、と言う使い方も想定されていたようでした。
これならば見せるページもある程度制限が掛けられますし、極端に悪意のある使い方をする人もいないだろう、
と言うことを考えれば、うまくはまればこっちの方が便利に使ってもらえそうな気がしました。
ここであって欲しいものは、当日の質疑でもあがっていましたが、マウスカーソルの位置を目立たせたりマーカーをつける機能ですね。

質疑応答と動作テストでは、sotarokさんも書いているように、開いてはいけないURIが共有できる問題が発覚したりしましたが、「現時点ではちょっと実用には耐えないね」的なところが見えたあとも、割とみなさん細かいところのチェックに終始していた感じがしました。
見えている不具合は当分つぶすし、今後追加したい機能も付いたとして、これは便利なのかどうなのか、そういった視点での突っ込みがもう少しあれば良かったのに、などと思いました。

私としては、インターンの実験プロジェクト、と言う意味では、他人のソースコードを追ったのは経験になったと思いますが、一つのプロジェクトをリリースまで持っていく、と言う辺りももう少し追求して欲しかったです。
まず(IRCとは言わず)自前の単機能で良いのでチャット機能を付ける、
次に、(友達と共有するために)クリックの追随を実装するか、(授業等で使うために)マーカーをつける機能を実装するか、
どちらかを調査して、見込みのある方のみを先に実装し、その方向での完成度を上げていくような形があれば
また完成品は変わっていたのではないでしょうか。
たぶん卒業して企業で物を作るとその辺り迫られることになると思いますし。

終わったあとにも会場でかなり長く話をすることができました。
その時、堀川さんがFireMobileSimulatorのプレゼンをしてくださいました。
はてなブックマークでも話題になっていたのでご存知の方も多いと思いますが、これは熱いです。
聞きながら、この拡張機能は本当に人を便利にする拡張機能だな、と思いました。

Piroさんこと下田さんともお話しできました。いわゆるマニアックな感じではなく、爽やかで人当たりの良い方で好感度高かったです。だから、ではなく、拡張機能のことがかなり書いてある、と言うことでしたので、このイベント後に、Firefox3 Hacksも買いました。

当日持参質問として、拡張機能インストール時に「インストールパッケージが正しくありません」 ("Not a valid install package") エラーが出てしまう原因について知りたかったのですが、これについては明確なところはわかりませんでした。作成者側ができそうなこととしては、サーバー・クライアントがキャッシュしたコンテンツを使ってしまわないようにヘッダーの出し方などを工夫する、と言う辺りのようです。

そんなこんなで、少し厳しいことも書いてしまいましたが楽しかったです。

さて、言いたいこと書いた後に、私が仕事で作っていた拡張機能の話をしたかったのですが、紙面が尽きてしまいました(?)。尽きてないですが文字多すぎて読む気しませんねこりゃ。

その拡張機能は、TechCrunch50に出していたこれです。
今回はあたまソフトプロジェクトではなく、Mulodoさんからお話をいただきお手伝いさせていただいた、と言う形です。
また別エントリーとして改めてご紹介させていただきたいと思います。

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